マンション開発や都市再開発による環境破壊、まち壊し――企業と一体となってこれを推進する行政に対して、裁判でたたかっている原告団の連帯・共同を強めようと、11月29日夜、「東京環境行政訴訟原告団協議会」が発足しました。
これは、小田急高架と街づくりを見直す会/日赤・高層マンションから環境を守る会/まもれシモキタ! 行政訴訟の会/羽沢ガーデンの保全を願う会/梅ヶ丘駅前けやきを守る会/浜田山・三井グランド環境裁判原告団の6団体の呼びかけによるもので、会場の弁護士会館講堂には主催団体関係者のほか、学会、法曹関係者など約150人が参加しました。3人の共同代表が紹介され、小山伸二氏が協議会結成に至った経過報告と、「21世紀は人間が痛めてきた地球をどう守っていくかが問われている。原告団が心一つに立ち上がり、環境を破壊する心ない企業、これに手を貸す行政・司法に立ち向かい、次世代へつないでいこう」と挨拶されました。
6団体の自己紹介の後、斎藤驍弁護団長が基調報告。「司法は依然として時代の流れを受けとめようとはしていない。小田急の最高裁判決を受けて、三井グランド周辺の住民は司法に強い期待を抱いて提訴に及んだが、杉原裁判長は、これを裏切ってきた。最高裁が認めた原告適格の判決を都市計画法の狭い範囲のことに限定して、実質的に骨抜きにする
動きがはっきりした。今回、裁判官忌避をしたが、40年にわたる弁護士活動の中で2回目だ。それほど異常な事態である。逆流を押し戻すために、弁護団と原告団が車の両輪となって頑張ろう」と決意表明されました。
千葉大学工学部の福川裕一教授が、「高度利用・高密度・大規模化したこれまでの都市計画は破綻している」と指摘。「新しい事態に新しい運動が起こっていることに自信を持っていこう」と励まされました。各界の紹介に移り、「自分は来賓ではなく当事者です」と登壇した石川幹子さん(東大大学院工学系研究科教授・杉並区都計審委員)からは、「三井グランドは東京緑地計画に基づくかけがえのない歴史的財産であり、杉並区と東京都の違法行為に対して負けるわけにはいかない。この裁判は、新しいことを発見しては攻めている。あきらめないということが本当に大切」と、熱いエールを頂きました。最後に「官民一体となった違法行為を糺すため、共に手を携えよう」と、同じ思いで闘う全国の市民へ呼びかけるアピールを採択しました。