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2006.02.12

三井グランドから旧石器が出土

iseki_60212 縄文、弥生~古代も 区調査団が本格調査へ
 昨年末行われた三井グランド(杉並区高井戸東1丁目)の遺跡試掘で、後期旧石器時代のメノウ製石器(ナイフ型石器やスクレイパー)など数多くの旧石器が出土しました。また、弥生後期と見られる方形周溝墓をはじめ、縄文~古代にわたる遺跡・遺物も発掘されました。区の教育委員会が、2月から本格調査に入ることが決まりました。
 土地は、南地区と北地区に分かれています。南地区は66カ所のトレンチ中、31カ所で旧石器、縄文、弥生~古代の遺物・遺構を確認しています。特に、旧石器は6カ所で黒曜石、チャート、安山岩、頁岩(粘土の不完全に固結した岩石で、泥板岩とも呼ばれる)、メノウ製の石器(ナイフ型石器、スクレイパー)が出土しました。
 1月27日には、近くの高井戸小学校の校庭から「3万2000年前の炭化木材や旧石器が出土」とニュース報道されました。30年前、この高井戸小学校の東側の高井戸清掃工場建設のときも、「3万年前の石器出土」と騒がれたことがあります。その後の年代測定で年代も確認されています。この辺りは、高井戸東遺跡と名付けられていて、旧石器が出たのは「武蔵野台地第Ⅹ層」。「現時点で最も確実な日本最古の石器文化が発見された地層ということができる」(区教委のチラシ)とのことです。
 北地区は、70カ所のトレンチ中8カ所で縄文、弥生~古代の遺物・遺構が出ました。試掘報告書は、「特筆すべきことは弥生後期と目される方形周溝墓(一辺10~12m)が検出されたことである」と記しています。ほかにも、落とし穴状土坑や炉穴(外で煮炊きした炉の跡=縄文時代)、土師器、須恵器、陶磁器など各時代にわたっています。「ひょっとしたら、高井戸が日本人のルーツ?」と、ロマンが湧いてきます。

住民の監視を
 遺跡は、国民の共有財産です。今後の調査によっては、日本の歴史に新しい1ページを加えるかもしれません。しかし、完全な調査をしてもらうには、住民や研究者の方々の目が大事になってきます。住民参加型の発掘調査や見学会なども求めていきましょう。

写真:三井グランド内の試掘地

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