9月2日の区の抜き打ち的な住民説明会開催に抗議します
■三井不動産の開発を認める「三井高井戸計画」案を直ちに白紙に戻すこと求めます。
■住民は「三井グランド」を核にした浜田山・高井戸地区の地区計画を提出します。
■区は一企業地区計画ではなく住民提案の地区計画を審議するべきです。
昨年、三井不動産が「三井グランドを閉鎖し、その跡地に650戸の中層マンションと50戸の戸建て住宅を建設する」と発表して以来、私たちは「広域避難場所とグランドの大地を守る」という方針のもと、1万名以上の住民の開発反対の署名を集め、大規模宅地化反対の運動を進めてきました。しかし、杉並区は、開発によって大きな影響を受ける周辺住民の声に一切耳を貸さずに、三井不動産の発表した方針をほぼそのまま認める「三井高井戸計画の地区計画」素案を打ち出しました。
私たちは区の「素案」を検討した結果、グランドを含め、周辺一帯は6階建てマンションが建てられない第一種低層住居専用地域であること、広域避難場所であること、緑豊かな景観地であることなどの考えから、区の企業利益優先の一企業のための地区計画では、よりよい住環境を守れないと判断し、地域住民からの暮らしを守る地区計画を提出することにしました。その前段階として、8月9日「三井グランドを核にした浜田山・高井戸地区の地区計画のあり方」を住民の署名を添えて区長宛提出しました。
区当局は、このことをまちづくり専門部会に報告することなしに、8月21日発行の「広報すぎなみ」に原案の住民説明会を9月2日に開催する旨、掲載しました。
これまでたびたび指摘してきたように、景観が一変するだけでなく、人口増が引き起こす小・中学校施設の問題、下水道の問題、浜田山駅混雑、交通量の問題、自然のなかに生息する動植物の問題、なにより4万人近くの人々の避難場所がなくなる問題などに対して、何一つ具体的な方策も示さずに開発計画を強引に進める姿勢は、区民のための開かれた行政の姿とはほど遠いものと判断せざるをえません。
山田区長をはじめとする区当局の姿勢は「地域住民がつくるルールを都市計画として定めるもの」として規定している「杉並区まちづくり条例」や「地方自治とは、本来、そこに住み暮らす住民のためのものであり、地域のことは、住民自らが責任を持って決めていくことが、自治の基本である」と謳っている「杉並区自治基本条例」の精神に反します。 住民の意思や願いを無視し、住民の安らぎを奪う三井不動産と一体となった区当局の姿勢を、断じて認めるわけにはいきません。
三井グランドは企業所有地ではありますが、2万5千坪という広大な規模を持ち、そこに2千人以上の人が住むまちが忽然と誕生すれば、周辺住民に大きな影響をもたらします。周辺の住民とともにまちづくりをしていくことが、行政の責務であると考えます。
私たちは、近々に住民からの「三井グランドを核にした浜田山・高井戸地区の地区計画」を区に提出します。区は、一部反対住民の声だといって回っていますが、1万名以上の署名、周辺に立てられた多くの計画反対の幟旗、黄色いリボンをどのように考えているのでしょうか。
一企業のための「三井高井戸地区計画」をただちに白紙に戻し、先ず、私たち地域住民から提案する住民のための地区計画を検討することを、山田区長はじめとする区行政当局に断固要求します。
(*同文の文書を8月23日付けで山田区長に送付しました)