こんな無茶な判決ってあるの?
原告全員で控訴しました
三井グランドの開発を巡って「土地区画整理事業認可取り消し」等を求めた住民訴訟に対し、5月29日、東京地裁・杉原則彦裁判長は、「広域避難場所に関すること以外は、住民は裁判に訴える権利(原告適格)がない」と、違法性を検証することなく訴えを却下しました。
判決本文は75頁にわたりますが、これまでの原告側主張・被告側主張・関係法文の引用が半分以上占めていて、裁判長としての判断は旧態依然たるものです。素人が判断しても、「裁判長の自立性はどこにあるのか」「これが今の日本の司法の現実か」と、情けなくなる内容です。判決の要点とコメントを掲載した「三井グランドと森を守る会ニュース132号」及び「浜田山・三井グランド 環境裁判通信 N0.4」を掲載します(下記リンク)。皆様の良識ある判断をお願いします。
■判決1
北地区(マンション部分)に公園がないことが仮に違法であっても、周辺住民の「法律上の利益」に関係のないことだから、住民には訴える権利がない。却下する。
〈コメント〉
今度の開発では、グランドを北地区と南地区の二つの工区に分けています。建ぺい率60%・容積率150%に緩和した北地区には目いっぱいマンションを建てて、公園がありません。建ぺい率と容積率が低い南側(しかも開発が容易でない=三井不動産には不要である森と崖部分)に公園用地をすべてかぶせています。こんな手前勝手なやり方は、「工区ごとに公園を提供する」とした土地区画整理法に違反しています。区立公園にするというのに、どうして「周辺住民の法律上の利益に関係ない」と言えるのでしょう。
■判決2
「避難場所の面積が減少することがうかがえるものの、法令の主旨に沿う相当程度の面積が確保されているものということができるのであって」違法でない。
〈コメント〉
避難場所の「有効面積」は、都市計画審議会で大紛糾しました。区の説明資料では、樹林地や池が避難有効面積に計算されていました。審議会委員の石川幹子先生の「それらの面積を除いた資料提出要求」に、区側は頑なに拒否し続けました。しかも裁判の中で、その資料が「三井不動産作成」と判明しました。なのに裁判長は、三井側の資料を採用して、司法としては何ら客観的な資料を示さず、「相当程度の面積が確保されているものということができるのであって」「違法でない」といいます。まったく根拠なしです。
■判決3
グランドの中央を通る都市計画道路補助215号線を避難有効面積に算入しているが(16m幅×北地区部分約100m)、「平成27年度までの優先整備道路でないから」、避難有効面積に入れても差し支えない。
〈コメント〉
三井不動産作成の資料でも、避難有効面積は「1人1.1平方メートル」しかありません。ここから215号線部分と周囲の区道、池や田んぼ、崖地の面積を除くと、東京都基準の「1人当たり1平方メートル」以下になることは明らかです。そうなると、「住民の法的に保護された利益」を侵します。何とか言い逃れなければなりません。そこで裁判長が考えたのが、「優先整備道路でないから差し支えない」という言葉ですが、根拠が弱いです。区の都市計画審議会で道路課長は、「215号線は今のところ優先整備に入っていませんが、絶対通します」と言明しています。
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4月11日、浜田山会館ホールで、第7回「わがまちフォーラム」が開かれました。「三井グランド環境裁判」弁護団・内藤隆弁護士の講演と、高井戸東2丁目在住のピアニスト・高橋舞さんによるミニコンサートに心癒される一夜となりました。
高橋舞さんのピアノ演奏は「音楽de世界旅行」と題して、自身が撮った写真をスクリーンに映し出しての解説付き。バッハやシューベル
4月9日、開発地区南端の3階建てマンション2棟に関しての「杉並区建築審査会」が開かれ、住民の陳述が求められました。これは、建物の床面積による建築確認処分の権限が都ではなく杉並区であることと、住民が建築確認処分の取消しを求めて審査請求をしたため行われたものです。
写真右:自然がつぶされた南側崖線
写真右:キイトトンボ
写真右:モノサシトンボ
4月9日、「三井グランドと森を守る会」の住民10数人が区役所を訪れ、大型ダンプの通行を許している山田区長に抗議しました。区長は不在でしたので、区長室前で抗議文を読み上げるとともに、18日までに回答するよう求めました(写真右)。三井グランド開発に関する工事車両通行で、住民の安全が脅かされています。特殊車両通行認定の即刻取消し・中止を強く求めます。
3月29日の夕方、人見街道の横断歩道を渡っていた母子に、三井グランドの工事車両が進入、お子さんが轢かれそうになったという事件が起こりました。お母さんの抗議に対し三井の現場事務所は、「工事を始めて2年たったから、気が緩んでいるのかなあ~」などと、のんきな回答をしたと言います。
写真右:踏切の所もデコボコだらけ
写真右: 道が陥没しそうになっても意に介さず、工事を続ける三井不動産レジデンシャル
写真右:陥没の一部
3月19日、東京地裁の杉原則彦裁判長は、特殊車両認定処分取消し請求の「判決言い渡し」を強行しました。「本件を却下する。訴訟費用は原告の負担とする」――たった数秒。逃げるように退廷しました。 原告側が提出した大型車両の走行記録や、鎌倉街道を傍若無人に走るダンプのビデオ、被害を訴える住民の陳述書等の証拠調べを一切せず、「道路法は公益を守るためだけにあり、周辺住民の個別的権利を守るものでない」として「原告適格(訴えを起こす権利)がない」とする判断は、裁判の入口で「門前払い」にした極めて不当なものです。
3月16日(日)に開いた三井グランド環境裁判支援「第3回ガレージセール祭り」は、好天にも恵まれ盛況でした。ご協力、大変ありがとうございました。自然を破壊した三井不動産(レジデンシャル)への住民の怒りの気持ちは、いつまでも消えないことでしょう。
3月16日(日)に、地元で「
三井グランドの開発工事に伴い、多くの樹木が伐採され、一部移植された樹木が枯渇するなど、環境破壊は予想を超えて広がっています。1月22日から、三井不動産(レジデンシャル)は、大型クレーン車を使い、グランド周囲のケヤキの伐採を開始。住民の抗議に対し、三井高井戸計画工事事務所の東所長代理は「剪定にすぎない。グランドを取り巻くすべてのケヤキを12~13メートルに伐採していく」と言い放ち、伐採を続けました。
三井不動産の第1回住民説明会では「現状のケヤキの高さ(20m)に合わせた建物スカイライン」と説明し、配布資料にもはっきり書かれています。ならば「現状のケヤキの高さ(12~13m)に合わせた建物スカイラインにする」とでも言うのでしょうか。剪定と称しケヤキを切り詰め、移植と称し樹木を枯渇させ、伐採しないと言いながら多くの樹木が伐採されています。写真上 伐採前、写真下 今の姿(08年2月13日撮影)。
三井グランド開発(パークシテイ浜田山:開発)の違法性について、現在、裁判が進行中です。違法点や、グランド中央を通る補助215号線が、将来どのように街並みを変えていくのかなど、わかりやすく示した横断幕を新しく作成し、グランド東側道路に張り出しました。
マンション開発や都市再開発による環境破壊、まち壊し――企業と一体となってこれを推進する行政に対して、裁判でたたかっている原告団の連帯・共同を強めようと、11月29日夜、「東京環境行政訴訟原告団協議会」が発足しました。